クレジットカード現金化の様々な問題点






クレジットカードのショッピング枠を現金に換金する、いわゆる”クレジットカード現金化”は、確かに、目の前の返済や支出に追われている人にとっては、手軽に現金を手に入れることができ手段ではあります。

しかし、クレジットカード現金化には様々な問題点があります。

◇大きな自己負担

仮に、換金率80%で10万円を現金化業者を利用した場合、カード会社からは10万円分の請求が来ます。換金率80%だと8万円を手にすることが出来ます。

しかし、利用者の多くはカード会社の支払いを分割払いやリボ払いで購入しているでしょうから、カード会社への金利手数料も含めると、さらに負担額は大きくなります。

目先の8万円のために、最終的には10万円+リボ払等の金利も払わなければなりません。


◇カード会社の規約違反

クレジットカードのショッピング枠の現金化はクレジットカード会社の規約違反に該当します。
何らかの商品をカードで購入した場合、購入代金全額(+金利手数料)を支払うまでは、商品の法律上の所有権はカード会社にあります。

支払い前にそれを売ってしまうわけですから、これは当然規約違反です。

したがって、カード会社からは強制的に解約退会されます。
さらに、商品代金の残額を一括で請求されます。


◇悪質な業者

現金化業者の中には悪質な業者も少なくありません。
そもそも、このような”クレジットカード現金化”事業などを、大手企業などまともな会社が行う訳がありません。

「カードで購入した商品を20万円で買取してくれると言っていたのに、手数料だ何だと言って10万円しか払ってもらえなかった」
「クレジットカードで、自分が利用してない請求がきた」

など、トラブルが頻発しています。

業者の中にはホームページで『東京都公安委員会認定』といった表示を大きく掲げている業者もいますが、
クレジットカードのショッピング枠の現金化を公安委員会が認めているということではありません。
これは、ただ単に公安委員会から古物商の認定(中古品の売買に関する許可)を受けている、というだけなのです。


◇整理手続きへの支障

クレジットカード現金化による借金は。自己破産や任意整理をする際に、借入額の免除や減額の対象にはなりません。

本来、債務整理をする際には、分割支払中の物品はカード会社から引き揚げの要請が来ます。しかし、現金化していれば当然もう手元にはないため、返品することはできません。
よってカード会社に、現金化行為がばれてしまい、規約違反の行為をしているために交渉が難しくなります。



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